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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻8号

1991年08月発行

今月の主題 大腸sm癌の治療

主題

リンパ節転移陽性大腸sm癌の形態的特徴

著者: 吉川宣輝1 有馬良一2 倉田明彦2

所属機関: 1国立大阪病院外科 2国立大阪病院病理検査科

ページ範囲:P.885 - P.888

文献概要

要旨 転移陽性大腸sm癌の形態的特徴を明らかにすることを目的として,sm第1癌141例を検討した.リンパ節転移を認めたのは11例7.8%で,そのrisk factorとして,肉眼形態では20mm以上と中心陥凹であり,組織学的には粘膜下浸潤の程度とリンパ管侵襲であった.sm massiveでかつly陽性例では25例中5例20%に転移が認められた.11例中3例において,癌先進部において粘液癌成分の混在を認めた.今回の検討より,①中心陥凹がなく,①cut end(-),①ly(-),①sm level 1~2,①分化型,をポリペクトミーの適応条件とすると,リンパ節転移例はなく,かかる症例はsm第1癌141例中29例20.6%であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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