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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻8号

1991年08月発行

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書評「イラストでみる手術体位の基本」 フリーアクセス

著者: 吉矢生人1

所属機関: 1大阪大学麻酔科

ページ範囲:P.892 - P.892

文献概要

 今までにも手術体位を図示した教科書はあったが,患者の安全性を全面に押し出したものはなかった.数十年前には,手術が成功して病気が治りさえすれば少々の合併症が起こっても問題にされることは少なかった.医師は“これぐらいの不自由はもとの病気にくらべれば我慢できますよ”と言い,患者も命を助けてくれたのだからとあきらめた.肺や心臓の手術は文字どおり命がけであった.

 近年は,複雑な心臓手術でも手術死亡率が10%に満たない.胃癌も早期であれば医者も患者も心配した顔をしない.医療のレベルは確かに上がっている.これに伴って,従来はとがめられなかったような,麻酔や手術の合併症が浮かび上がってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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