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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻8号

1991年08月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の治療 主題

転移陽性大腸sm癌の形態的特徴

著者: 加藤知行1 平井孝1 中村栄男2

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器外科部 2愛知県がんセンター臨床検査部

ページ範囲:P.893 - P.896

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要旨 1965~1988年の間に当院で治療された大腸sm癌115例を切除標本の肉眼型から有茎型(Ⅰp)21例,亜有茎型(Ⅰps)37例,広基型(Ⅰs)20例,表面隆起型(Ⅱa)17例,表面隆起中央陥凹型(Ⅱa+Ⅱc)20例に分け,腫瘍の大きさも加味してリンパ節転移と遠隔転移再発について検討した.根治術例97例中,リンパ節転移陽性例は13例(13.4%),全症例中遠隔転移再発は6例(うちリンパ節転移陽性2例)に見られた.再発例を含めた全症例中の転移陽性例は17例(14.8%)である.どの肉眼型にも転移陽性例は見られるが,特にⅡa+Ⅱc例に多い傾向にあった.大きさと転移・再発との関係に特徴は認められない.再発死亡した6例の概略とリンパ節転移陽性で画像または肉眼上進行癌と診断された3症例を提示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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