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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻9号

1991年09月発行

文献概要

今月の主題 Ⅲ型早期胃癌の診断に迫る―潰瘍の良・悪性の鑑別 主題

内視鏡所見による胃潰瘍の良・悪性鑑別診断―良性腫瘍とⅢ,Ⅲ+Ⅱc,Ⅱb+Ⅲの鑑別

著者: 渕上忠彦1 岩下明徳2 平川雅彦1 小田秀也1 野見山祐次1 市丸壽彦1 堺勇二1 平川克哉1 木村隆行1 矢野祐二1 佐藤智雄1 松坂俊光3 臺丸裕4

所属機関: 1松山赤十字病院消化器科 2福岡大学筑紫病院病理 3松山赤十字病院外科 4松山赤十字病院病理

ページ範囲:P.985 - P.992

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要旨 Ⅲ型早期胃癌の診断の手掛かりを求めて,内視鏡検査時に良性潰瘍と診断された胃癌47例の診断学的問題点を分析した.これら症例は陥凹型胃癌の3.2%に相当したが,見直しで36例(76%)は癌またはその疑いがあると診断できた.11例は癌との鑑別は不可能であったが,手術までの短期の経過で,9例はⅡc部が明瞭となり癌と診断可能となった.Ⅲ型癌の内視鏡検査またはX線検査による診断は不可能で,Ⅲ+Ⅱcになって初めて診断可能と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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