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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻9号

1991年09月発行

文献概要

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海外文献紹介「リバビリンによるC型肝炎の治療」

著者: 野ツ俣和夫1

所属機関: 1関東逓信病院消化器内科

ページ範囲:P.1001 - P.1001

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Ribavirin treatment for chronic hepatitis C: Leichard O, et al (Lancet 337: 1058-1061, 1991)

 RNAウイルスの一種であるHCVウイルスは非A非B型肝炎の最も重要な原因であり,輸血例の1~5%に発生し,約半数は慢性化する.現在唯一の治療はインターフェロンの非経口的投与で,長期投与により50%で肝機能は正常化するが,投与中止後もそれを維持できるのは10~20%のみである.

 リバビリンは,インターフェロン非誘導性のヌクレオシド誘導体である.広い範囲のRNA・DNAウイルス増殖阻止力があり,RSウイルス感染症の治療などにエアゾル方式で使用されているが,催奇形性,胎児死亡などのため広くは用いられていない.ただし発癌性はないとされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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