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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻9号

1991年09月発行

今月の主題 Ⅲ型早期胃癌の診断に迫る―潰瘍の良・悪性の鑑別

主題症例

Ⅲ型早期胃癌の1例

著者: 斉藤大三1 吉田茂昭1 石川勉2 板橋正幸3 廣田映五3

所属機関: 1国立がんセンター病院内科 2国立がんセンター病院放射線診断部 3国立がんセンター病院研究所病理

ページ範囲:P.1019 - P.1024

文献概要

要旨 患者は,61歳男性.胃角上小彎に開放性潰瘍病変を認め,X線的にも内視鏡的にも悪性の診断は困難であったが,生検で癌が証明されたため,外科的切除が施行された.術後の病理組織学的検索の結果,Ul-Ⅳの開放性潰瘍の肛側に2×1mm大の中分化型腺癌が認められ,深達度mのⅢ型早期胃癌と診断された.極めて微小な癌巣を有した本症例は,いかなる潰瘍病変に対しても,厳重かつ的確な生検の重要性を示唆した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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