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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻1号

1992年01月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の自然史を追う―経過追跡症例から 主題

固定集団における胃癌の自然史―X線診断の立場より―特に陥凹性sm癌を中心として

著者: 西澤護1 野本一夫2 上野正巳3 細井董三1 岡田利邦1 山田耕三1 志賀俊明1 大倉康男1

所属機関: 1東京都がん検診センター 2東京都多摩がん検診センター 3商工中金健康管理センター

ページ範囲:P.16 - P.24

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要旨 固定集団の逐年検診より得られた陥凹性早期胃癌をretrospectiveおよびprospectiveにそのX線像を検討することにより,特にsm癌について次のような成績を得た.(1)大多数のm癌の存在期間はかなり長く,数年から10年以上に及び,かなりバラエティーに富んでいるが,一般にsm癌では比較的短く,数か月から1年内外と推定された.(2)早期胃癌の自然史の分析には,m癌およびsm癌の深達度m1,m2,m3,sm1,sm2,sm3に細分し,その診断基準とする必要がある.特にsm癌の場合にはm3,sm1,sm3の分析が必要で,m3またはsm1からsm3にかけてのX線像がかなり著明に変化していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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