文献詳細
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書評「「進行癌患者のマネージメント―症状のコントロールと在宅ホスピス」Outpatient Management of Advanced Cancer」 フリーアクセス
著者: 鈴木荘一1
所属機関: 1鈴木内科医院
ページ範囲:P.75 - P.75
文献概要
本書の構成は3部に分かれ,第1部「症状コントロール」では,進行癌患者によくみられる疼痛をはじめとした様々な症状の診断と治療について詳細に記している.しかし本書の重点は,第2部「心理的・社会的な援助」と第3部「在宅ホスピス」である.第2部は5章に分かれ,(1)「身体ケアの役割一在宅ホスピスに伴う問題点」では,ケアの主体が家族であることを明確にしている.(2)「安心感を得る」では,そのための臨床的アプローチに,①定期的に顔を合わせること,②常に一貫した接し方をし,信頼を得ること,などを挙げ,患者との交流は信頼と傾聴が基本であると述べている.
掲載誌情報