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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻1号

1992年01月発行

初心者講座 胃X線検査のポイント―私の精密検査法

12.残胃癌―特に吻合部癌について

著者: 浜田勉1

所属機関: 1順天堂大学消化器内科

ページ範囲:P.122 - P.123

文献概要

1.一般的な注意点

 残胃癌は吻合部に頻度が高い.しかし,発見時既に進行癌であることが多く,通常の胃に比べ早期癌の発見頻度は低い.まず,早期癌のX線像を知ることが第一歩となろう.残胃の吻合部早期癌は,通常の胃におけるⅡaやⅡcの形態変化と基本的には同じである.しかし,その描出は実際にやってみれば実感できるが簡単にはいかない.隆起型では吻合口直上の変化や吻合部でよくみられる粘膜ひだの腫大との差を捉える必要がある.陥凹型では,アレア単位の描出が,①通常の胃でも難しいC領域に相当すること,②吻合部という狭く,曲面を形成する領域であること,③手術操作が加わっていることなどから極めて困難であり,Ⅱcを捉えにくい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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