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文献概要
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海外文献紹介「コラーゲン性大腸炎の原因薬剤としてのNSAIDS」
著者: 鈴木隆史1
所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科
ページ範囲:P.1166 - P.1166
文献購入ページに移動 Non-steroidal anti-inflammatory drugs as a possible cause of collagenous colitis: a casecontrol study: Riddell RH, Tanaka M, Mazzoleni G (Gut 33: 683-686, 1992)
collagenous colitisは中年から高年の特に女性に高頻度にみられるまれな大腸疾患で,臨床的には水様性下痢,病理的には粘膜固有層における慢性炎症を伴うコラーゲン線維の肥厚が特徴的である.それはcoeliac disease,sprueといった胃腸疾患だけでなく,RA,scleroderma,痛風,甲状腺疾患のような全身性疾患に随伴して発症するとされており,その病因に関しては,これまでに非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDS)との関連性について多くの報告がなされている.そこで本研究で著者らは,NSAIDS投与との病因論的な因果関係を明らかにすることを目的とし,collagenous colitisに罹患した31例を対象として以下の検討を行った.なお,collagenous colitisの診断は,原因不明の慢性下痢を呈し,内視鏡下生検組織で上皮下コラーゲン帯の平均厚が10μmを越えるものとした.
collagenous colitisは中年から高年の特に女性に高頻度にみられるまれな大腸疾患で,臨床的には水様性下痢,病理的には粘膜固有層における慢性炎症を伴うコラーゲン線維の肥厚が特徴的である.それはcoeliac disease,sprueといった胃腸疾患だけでなく,RA,scleroderma,痛風,甲状腺疾患のような全身性疾患に随伴して発症するとされており,その病因に関しては,これまでに非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDS)との関連性について多くの報告がなされている.そこで本研究で著者らは,NSAIDS投与との病因論的な因果関係を明らかにすることを目的とし,collagenous colitisに罹患した31例を対象として以下の検討を行った.なお,collagenous colitisの診断は,原因不明の慢性下痢を呈し,内視鏡下生検組織で上皮下コラーゲン帯の平均厚が10μmを越えるものとした.
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