icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻10号

1992年10月発行

文献概要

症例

Ⅱc型早期癌の型をみた高ガストリン血症随伴胃カルチノイドの1例

著者: 中野和夫1 宇野潤一郎1 市場俊雄1 阿部信行1 大久保啓二1 竹増公明2 大野烈士2 江島栄3

所属機関: 1大洲中央病院内科 2大洲中央病院外科 3愛媛県立医療技術短期大学

ページ範囲:P.1223 - P.1226

文献購入ページに移動
要旨 患者は42歳,女性.胃集団検診で胃角対側大彎の異常陰影を指摘され来院.血液検査にて血中ガストリンが730pg/mlと高値を示し,胃内視鏡にて同部位にⅡc様の数条のひだの集中を伴った潰瘍性病変を認めた.粘膜生検にて胃カルチノイドの診断を得て胃亜全摘術施行.摘出標本でもⅡc型早期胃癌との鑑別は肉眼的には困難であった.摘出標本の組織学的検索では典型的カルチノイドの所見を得,またGrimelius染色も陽性であった.術後経過は順調で血中ガストリンも正常に復し退院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?