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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻10号

1992年10月発行

文献概要

研究

老年者の胃粘膜腸上皮化生の分布形式と進展形式について

著者: 橋本肇1 山城守也1 高橋忠雄1 紀健二2 江崎行芳3 大坪浩一郎4 仲村賢一4

所属機関: 1東京都老人医療センター外科 2東京都老人医療センター内視鏡科 3東京都老人医療センター病理部 4東京都老人総合研究所臨床病理部

ページ範囲:P.1227 - P.1232

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要旨 老年者の剖検胃を用いて腸上皮化生の分類を試み,更にその頻度より進展形式を推察した.用いた材料は1,078例,男545例,女533例,平均年齢79.76±8.36歳である.小彎全面に腸上皮化生が見られるO型47.8%,幽門側に見られるA型14.8%,幽門・噴門両側に見られるB型14.3%,噴門側のみのC型2.5%,その他8.0%,腸上皮化生の全くないN型12.7%であった.各型を腸上皮化生の範囲により更に細分し,その頻度を推定した進展図式に記人した.その結果,腸上皮化生はA型,O型,F型(中間帯型)で始まるが,A型に始まりB型を経てO型になる形式が多いと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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