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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻11号

1992年11月発行

文献概要

今月の主題 大腸pm癌 主題

X線診断からみた大腸pm癌の特徴―sm癌との対比

著者: 横山善文1 伊藤誠1 金森俊成1 妹尾恭司1 春日井邦夫1 大野眞朋1 加藤直也1 岡山直司1 川合孝1 遠藤一夫1 城卓志1 武内俊彦1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1269 - P.1282

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要旨 大腸pm癌のX線像を隆起型と陥凹型に分けてsm癌と比較検討した.側面像を無変形,楔状,弓状,Ω状,半円状,台形状変形の6型に分類すると,隆起型のsm1,2では無変形からΩ状変形を,sm3からpm2では弓状から半円状変形を,pm3になると半円状以上の変形を呈し,半円状変形はpm以上の浸潤を示す隆起型癌の特徴と考えられた.陥凹型のsm癌では楔状からΩ状変形を,pm2,3ではほとんどが半円状ないしは台形状変形を示し,apple-core signはpm2以深,特にpm3以深を示唆する所見と考えられた.側面像の腫瘍径,高さ,変形像の幅および高さを計測した結果,隆起型では変形高,変形幅,変形幅/側面高が,陥凹型では変形幅と変形高/側面高が深達度診断の有用な指標となると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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