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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻11号

1992年11月発行

今月の主題 大腸pm癌

主題

内視鏡診断からみた大腸pm癌の特徴

著者: 五十嵐正広1 勝又伴栄1 内藤吉隆1 小林清典1 西元寺克禮1 大谷剛正2 工藤康生2 三富弘之3 中英男3

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科 2北里大学東病院消化器外科 3北里大学東病院消化器病理

ページ範囲:P.1283 - P.1291

文献概要

要旨 大腸pm癌の内視鏡所見の特徴を内視鏡観察されたpm癌56例(男性:24例,女性:32例)を対象として検討した.pm癌の全大腸癌に占める頻度は5.2%であった.部位別頻度では直腸57.1%であり,sm癌(32.8%),ss(a1)癌(35.6%)に比し直腸に多い.pm癌は長径34.4±12.2mmでsm癌18.3±9.2mm,ss(a1)癌51.3±15.1mmと有意の差(ρ<0.01)を認めた.pm癌の肉眼型は隆起型,平皿型,平皿陥凹型,隆起潰瘍型,潰瘍型,分類不能型の6型に分類され,平皿陥凹型が43%と最も多い.pm癌は陥凹・潰瘍を伴うものが86%と多く,sm癌の14%と差がある.腫瘍に対する陥凹・潰瘍の面積比はpm癌21.5%,ss(a1)癌39.7%と有意の差(ρ<0.01)を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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