icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻11号

1992年11月発行

文献概要

用語の使い方・使われ方

胃角の変形(deformity of the gastric angle)

著者: 丸山雅一1

所属機関: 1癌研究会附属病院内科

ページ範囲:P.1292 - P.1292

文献購入ページに移動
 胃角に限らず,“変形”と称する異常所見は,病変の存在を示す間接所見であるか,ないしは,病変の一部を表すものと定義できます.胃角そのものに病変が存在するときには,その病変の性状によって胃角は変形します.また,病変が胃角の近傍に存在するときには,その病変の線維化と収縮によって影響を受け,胃角は変形を来します.

 胃角の変形が重要視されたのは,二重造影法がその方法論を確立する以前であったことは確かであり,現在,胃角の評価は異常所見をより広角的に描出できる二重造影像に依存する傾向があります.しかし,一方では,胃角は二重造影の盲点であることも覚えておくことが必要です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?