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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻11号

1992年11月発行

文献概要

今月の主題 大腸pm癌 主題

直腸pm癌の超音波内視鏡診断―直腸指診,注腸造影,CT,MRIとの比較検討

著者: 赤須孝之1 杉原健一1 森谷冝晧1 北條慶一1 宮川国久2 石川勉2 村松幸男2 牛尾恭輔2 落合淳司3 広橋説雄3

所属機関: 1国立がんセンター中央病院外科 2国立がんセンター中央病院放射線診断部 3国立がんセンター中央病院病理部

ページ範囲:P.1293 - P.1302

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要旨 1990年6月から1992年9月までの間に,当院で超音波内視鏡が行われた直腸癌患者136例の壁深達度の正診率は,全体で84%,組織学的深達度別では,m:80%,sm:80%,pm:69%,ss,s,a1,a2:91%,si,ai:78%であり,pm癌の正診率が最も不良であった.リンパ節転移の正診率は,全体で74%,pm癌では65%であった.pm癌の26例で超音波内視鏡,直腸指診,注腸造影,CT,MRIの診断能を比較すると,壁深達度の正診率は,それぞれ69%,58%,40%,48%,50%であり,超音波内視鏡の成績が最も良好であった.リンパ節転移の正診率は,注腸造影を除き,それぞれ65%,73%,83%,86%であったが,sensitivityは,それぞれ43%,0%,33%,50%であり,MRIおよび超音波内視鏡の成績が最も良好であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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