icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻11号

1992年11月発行

文献概要

今月の主題 大腸pm癌 主題

リンパ節転移からみた直腸pm癌の治療方針

著者: 大木繁男1 嶋田紘1

所属機関: 1横浜市立大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1309 - P.1313

文献購入ページに移動
要旨 最近ではリンパ節転移の術前診断が可能である.そこでリンパ節転移を含めた術前の所見から直腸pm癌の治療方針を検討した.自験直腸pm癌のうちリンパ節転移例の5年生存率は58.7%,肛門癌の5年生存率は75.8%,中分化腺癌の5年生存率は83.5%であり,これらは再発の危険因子と考えられた.一方これらの因子でないもの,すなわちリンパ節転移がなく,高分化腺癌で,RsとRaとRbの直腸pm癌の5年生存率は96.5%であるので,R3でかつ自律神経温存手術の適応としてよい.この場合でも,Rbでは骨盤神経叢は温存して側方リンパ節を郭清する.リンパ節転移例,中分化腺癌,肛門部癌では自律神経を温存せずに側方リンパ節を郭清し,R3の手術を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら