icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻12号

1992年12月発行

--------------------

書評「消化器癌の術前・術中・術後照射―手術と放射線の最適併用」 フリーアクセス

著者: 酒井邦夫1

所属機関: 1新潟大学放射線医学

ページ範囲:P.1356 - P.1356

文献概要

 わが国では,偏らない立場で記述された臨床腫瘍学に関する良書は少ない.恐らくそのために,癌治療の第一線では少なからず混乱がみられているのが現状である.その点で本書は,臨床の第一線で活躍している外科および放射線科の専門家が,それぞれに相手の立場を尊重しつつ,謙虚な態度で客観的な記述を心がけているので,全体としてバランスの取れた良書となっている.

 総論では,放射線治療の基礎知識として,放射線の物理学的・生物学的性質,ならびに治療計画法が要領よくまとめられている.各論では,食道癌,胃癌,膵臓癌,胆道癌,肝臓癌ならびに直腸癌について,それぞれに最新のデータが呈示され,手術と放射線の効果的な併用のあり方がわかりやすく解説されている.消化器癌の臨床に携わっている外科医,放射線科医にとっては待望の手引書であるといえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら