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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻12号

1992年12月発行

今月の主題 難治性胃潰瘍(1)治癒予測を中心に

主題

胃潰瘍の内視鏡的難治所見の解析―8週以内治癒症例と8週未治癒症例の比較

著者: 横山善文1 伊藤誠1 城卓志1 遠藤一夫1 岡山直司1 川合孝1 加藤直也1 金森俊成1 春日井邦夫1 妹尾恭司1 大野眞朋1 武内俊彦1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1385 - P.1391

文献概要

要旨 初回内視鏡検査時に活動性潰瘍と診断され,H2拮抗薬で治療された症例のうち8週以内の治癒症例271例および8週での未治癒症例81例を対象とした.その背景因子,潰瘍の形態的性状から潰瘍の治癒を遷延させる因子を判別分析で解析し,初回内視鏡検査時におけるprospectiveな治癒予測の可能性を検討した.その結果,性,年齢,治療環境,合併症,潰瘍歴,喫煙および飲酒習慣,発症の誘因,自覚症状の背景因子は治癒予測の判定因子とはならなかった.初回内視鏡所見では下掘れ,2cm以上の大きさ,線状傾向,胃角部,A1 stageの順に未治癒要因としての重みがあり,これら要因の8週未治癒判別能は88.3%であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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