胃と腸27巻2号

1992年02月発行

今月の症例

早期食道癌（mm癌）の1例

著者： 田畑宏紀¹ 大井秀久¹ 西俣寛人¹ 瀬戸山史郎²

所属機関： ¹鹿児島大学第2内科 ²鹿児島大学臨床検査医学講座

ページ範囲：P.136 - P.138

　〔患者〕62歳，男性．嚥下時の違和感を主訴に近医受診．内視鏡検査で，中部食道に異常を指摘され，紹介受診となる．

　〔X線所見〕固定標本レントゲノグラム，術後レントゲノグラムを，術前X線写真と対比した．固定標本レントゲノグラムでは，境界明瞭な，大小不同の微細穎粒状不整粘膜を認める（Fig. 1e）．術後レントゲノグラムでも，比較的境界明瞭な不整粘膜像を認める（Fig. 1d）．