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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻2号

1992年02月発行

Coffee Break

早期胃癌1,000例から2,000例へ(3)―早期胃癌1,000例の達成期間

著者: 高木國夫1

所属機関: 1林外科病院

ページ範囲:P.156 - P.156

文献概要

 早期胃癌1,000例の集積は,長期間にわたる各施設の早期胃癌に対する診断・治療に当たっての血と汗の結晶と言えるものである.早期胃癌に対する挑戦で,その第1例の発見・治療から1,000例に達するまでの期間をみると,Fig. 1のごとく,それぞれ18年から29年の長年月に及ぶものであった.この間,各施設で早期胃癌の診断・治療に携わった医師は数え切れないであろうが,この多くの医師にとって,それぞれの施設での1例1例の早期胃癌の診断・治療の経験が走馬燈のように蘇ってくるであろう.

 早期胃癌1,000例の達成までに要した18年から29年の長期間を早期胃癌の診断・治療の歴史にダブらせてみると,Fig. 1のごとくである.この図から,最も大きな特徴の1つと思われるものは,8施設のうち6施設が,早期胃癌の肉眼分類の作られた1962年の前後に,早期胃癌に対する長い戦いの第1歩を記していることである.更に,1964年以降直視下胃生検の新しい決定的な武器を手にして,早期胃癌に対する怒濤のような進撃が開始されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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