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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻2号

1992年02月発行

症例

偽膜性大腸炎の2小児例

著者: 渡辺克也1 斎藤敦子1 関根孝司1 高見沢勝1 薦田房子1 太田留奈1 絹巻宏1 早川浩1 倉本秋2

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院小児科 2東京大学医学部附属病院分院第3外科

ページ範囲:P.241 - P.246

文献概要

要旨 基礎疾患のない2歳女児で,多種類の抗生剤が投与された後,下痢・粘血便・腹痛・発熱を主訴に入院,頻回の下痢による直腸脱の粘膜所見より大腸内視鏡検査(CE)を施行し,偽膜性大腸炎(PMC)に典型的な像を得た症例と,第2寛解期のALLの12歳男児で,強力な維持療法後の好中球減少時に感染予防や治療の目的で抗生剤の投与を受けていたが,頻回の水様粘血便と腹痛が出現し便塗抹検査にて多数の好中球と大型のグラム陽性桿菌を認め,CEにて典型的なPMCの像を得た2症例を報告した.2症例ともVCMが著効し再発はみられなかった.CEは迅速かつ確実な診断に有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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