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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻3号

1992年03月発行

文献概要

今月の症例

盲腸部のⅡa集簇型早期大膓癌の1例

著者: 井上健一郎1 牧山和也1 関根一郎2

所属機関: 1長崎大学医学部第2内科 2長崎大学医学部原研病理

ページ範囲:P.270 - P.272

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 〔患者〕73歳,女性.現病歴:肛門出血の精査のために大腸内視鏡検査を施行したところ,出血は内痔核によるものと考えられたが,盲腸部に顆粒状隆起が集簇したような扁平隆起性病変を認めた.生検で腺癌の診断を得た.

 〔大腸内視鏡所見〕Bauhin弁のやや盲腸側,前壁寄りに周囲粘膜とほぼ同じ色調の光沢を有する低い隆起性病変を認めた(Fig. 1a).メチレンブルー染色で,この隆起性病変はほぼ同じ大きさの顆粒状の隆起が集簇したものであることが明瞭になった(Fig. 1b).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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