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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻3号

1992年03月発行

文献概要

今月の主題 腸型Behçet病・simple ulcerの経過 主題

腸型Behçet病と腸simple ulcerの病理形態像の推移

著者: 太田玉紀1 渡辺英伸1 味岡洋一1 石川裕之1

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.276 - P.285

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要旨 腸型Behçet病/腸simple ulcer 24例の外科切除腸材料を用いて,腸潰瘍の形態学的推移を検討した.対象潰瘍数は202個(Ul-Ⅰ 4,Ul-Ⅱ 64,Ul-Ⅲ 66,Ul-Ⅳ 68)で,急性型21個,慢性活動型122個,治癒59個であった.慢性活動型潰瘍には,急性型から移行するものと最初からその型のものとがあると推測された.Ul-Ⅳの慢性活動型潰瘍は浅い同型潰瘍が進行した場合と,Ul-Ⅳ急性型潰瘍に由来するものとがあると考えられた.慢性活動型潰瘍の進行・難治化にはリンパ球・形質細胞浸潤が主役をなし,これは消化性胃潰瘍のそれに酸が大きく関与するのとは,組織像を異にしていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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