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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻4号

1992年04月発行

文献概要

症例

von Recklinghausen病に合併した十二指腸悪性神経鞘腫の1例

著者: 八尾建史1 櫻井俊弘1 中原束1 中林正一1 奥慶子1 松井敏幸1 八尾恒良1 岡本達生2 二見喜太郎2 有馬純孝2 岩下明徳3

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2福岡大学筑紫病院外科 3福岡大学筑紫病院病理

ページ範囲:P.445 - P.450

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要旨 患者は45歳のvon Recklinghausen病(R病)の女性,貧血症状を主訴に受診し,消化管の臨床的および病理学的検索により十二指腸の悪性Schwann鞘腫をはじめ十二指腸,空腸,大腸に神経線維腫,末梢神経組織の過形成など多彩な消化管の病変を認めた.現在までR病に消化管病変が合併する頻度は剖検例で比較的高いと言われてきたが,本例のような一連の合併病変を有した症例の報告はない.更に本例は術前に詳細な検索によりその形態学的特徴を捉えられた.以上の点で貴重な症例と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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