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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻5号

1992年05月発行

文献概要

今月の主題 linitis plastica型胃癌診断の現状 主題 Ⅰ.linitis plastica型胃癌診断の現状―胃底腺領域との対比において

linitis plastica型胃癌診断の現状―集検受診群と病院例から

著者: 望月福治1 池田卓1 長南明道1 松永厚生1 安藤正夫1 佐藤自伸1 富永現1 藤田直孝1 菅原伸之2 渋木諭2 平沢頼久2 森元富造2

所属機関: 1仙台市医療センター消化器内科 2宮城県対がん協会がん検診センター

ページ範囲:P.551 - P.563

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要旨 集検におけるlinitis plastica型癌(以下LP癌)の頻度は病院例に比べて低い.この一因としては,集検が無愁訴群を対象とし,受検間隔が年1回という制約条件下の検査であることが考えられる.逆追跡例の検討では大彎の軽度の辺縁陥凹を伴う限局性硬化,凹凸状硬化,レリーフの硬化など壁伸展障害に関するものが多かったが,1つの所見が単独にみられるというより,いくつかの所見が並存することがある.胃切除術後の長期生存例は5例であり,胃全体の伸展性がよい時期に診断すれば予後が期待できることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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