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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻7号

1992年07月発行

今月の主題 出血を来した小腸病変の画像診断

主題

外科における小腸出血性病変の実態

著者: 山口博1 小平進1 寺本龍生1 古川和男1 久晃生1 長谷川博俊1 加瀬卓1 捨田利外茂夫1 郭宗宏1 西堀英樹1 北島政樹1 今井裕2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科 2慶應義塾大学医学部放射線診断科

ページ範囲:P.787 - P.792

文献概要

要旨 最近22年間に慶應義塾大学外科で手術された小腸病変は110例であった.その内訳は,小腸腫瘍が36例,炎症性・潰瘍性疾患は42例,その他が32例であった.小腸病変110例のうち下血,貧血,便潜血などの出血症状のいずれかが57症例(51.8%)に認められた.出血症状の内訳は下血27例(47.4%),貧血36例(63.2%)であった.小腸出血性病変はまれではあるが,出血を起こしている急性期に確定診断をし,出血部位の確認をすることは,検索範囲が広く,原因となる疾患が多種多様であり,各種診断技術が進歩したにもかかわらず必ずしも容易ではない.そのため出血が遷延したり,急性大量出血を起こし外科手術の対象となることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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