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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻7号

1992年07月発行

文献概要

今月の主題 出血を来した小腸病変の画像診断 主題症例

小腸X線検査で術前に診断しえた出血性Meckel憩室の2例

著者: 平田展章1 本岡慎1 川元健二1 増田康治1 植山敏彦2 北川晋二3

所属機関: 1九州大学医学部放射線科 2九州大学医学部第2病理 3福岡大学医学部放射線科

ページ範囲:P.805 - P.811

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要旨 出血性Meckel憩室の術前診断は,99mTc-pertechnetateシンチグラフィ(以下,99mTcシンチ),小腸X線検査,血管造影でなされている.99mTcシンチでpositiveであれば診断は確定するが,false negativeの場合はほかの検査で診断せざるをえない.ところで,術前に小腸X線検査で診断しえた報告例は少ない.今回われわれは,出血性Meckel憩室の2例を経験した(症例1:16歳,男性,症例2:12歳,女性).99mTcシンチでは,〔症例2〕はpositiveで術前に診断が確定したが,〔症例1〕ではnegativeであった.一方,小腸X線検査では2例ともMeckel憩室が描出され,診断に有用であった.若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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