icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻8号

1992年08月発行

今月の症例

1.Ⅱc+Ⅲ型早期胃癌の1例

著者: 細川治1 山崎信1 海崎泰治1

所属機関: 1福井県立病院外科

ページ範囲:P.872 - P.874

文献概要

 患者は39歳,男性.心窩部痛が出現して近医を受診し,手術が必要とされて当科に紹介された.術前の胃透視,胃内視鏡検査で胃体中部後壁に蚕喰状の境界を示す陥凹病変を見出した.

 胃透視上,集中する躾先端に棍棒状腫大や融合は認められないが,陥凹面に活動性潰瘍と結節状の小隆起が存在して,陥凹は多彩な様相を示すのがみられた.また内視鏡検査では陥凹から周囲にかけての伸展は悪く,硬い印象を受ける.このため固有筋層以上に浸潤した早期類似進行胃癌と深達度を診断した.生検:でもGroup V,porと組織診断され,胃全摘術を施行した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら