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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻8号

1992年08月発行

文献概要

用語の使い方・使われ方

炎症性ポリープ(inflammatory polyp)

著者: 多田正大1

所属機関: 1京都第一赤十字病院・第2内科

ページ範囲:P.924 - P.924

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 消化管に多発性潰瘍が発生するとき,潰瘍と潰瘍の間に残存した粘膜が再生過程でポリープ様に隆起するが,この状態を炎症性ポリープと呼称する,消化管のあらゆる炎症性疾患で発生するが,特に小腸や大腸に好発する.活動期よりも,炎症が消槌傾向に向かった時期のほうがポリープの形態は明瞭になる(Fig. 1).

 その形態は炎症の程度によって左右されるが,通常は小さく細長いポリープや円形ポリープである(Fig. 2).粘膜橋(mucosal bridge)や粘膜垂(mucosal tag)を形成することもある.ポリープの数も様々で,多発すると炎症性ポリポーシスと呼ばれる.単発性に比較的大きいポリープが発生することもあり,腺腫や若年性ポリープとの鑑別を要することもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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