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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻8号

1992年08月発行

今月の主題 表面型大腸腫瘍の臨床診断の諸問題

主題

内視鏡,X線からみた表面型大腸腫瘍―肉眼分類の問題点

著者: 津田純郎1 八尾恒良1 松井敏幸1 桜井俊弘1 竹中国昭1 八尾建史1 北原健二1 岩下明徳2

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2福岡大学筑紫病院病理

ページ範囲:P.935 - P.947

文献概要

要旨 内視鏡で表面型腫瘍と診断した79病変について病理組織との対比,X線学的検討を加え以下の結論を得た.(1)表面隆起型:①内視鏡的に診断されたⅡa(Ⅱa’)は病理組織学的には病変が大きくなるにしたがい高さが低いものをⅡaと診断していた.Ⅱa’と診断した病変の高さは1mmを越えるものはなかった.②ルーチンX線検査では小さく,低い病変が描出困難であった.(2)平坦・陥凹型:①病理組織所見と内視鏡所見の対比では様々なdiscrepancyが認められたが,X線で陥凹が描出された病変についてはdiscrepancyが少なく両方法による病型はよく一致し,肉眼型の決定には内視鏡,X線所見を重視する必要が示唆された.②陥凹型のX線所見の特徴は周囲に透亮像を伴う淡いバリウム斑であり,加えてその透亮像の境界線は隆起型に比較して不明瞭であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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