icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻9号

1992年09月発行

今月の主題 逆流性食道炎を見直す

序説

逆流性食道炎の診断を考える

著者: 吉田操1

所属機関: 1東京都立駒込病院外科

ページ範囲:P.1001 - P.1002

文献概要

 食道炎の原因は多彩であるが,とりわけ消化液の逆流が引き起こす食道粘膜の消化性損傷は,食道炎の中でも頻度が高い.慢性に経過し,重篤なものでは,食道壁の線維化や狭窄,潰瘍からの出血,更にBarrett上皮化を生じることがある.これまで本邦においては,頻度が低く,重篤例は少ないとされていたが,食餌や生活環境,体型の変化などにより逆流性食道炎の頻度,重症度も変化しつつあり,無視できないものになった.世界にその例をみない急速な高齢化を背景に,この疾患の重要性は今後ますます増大すると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら