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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻9号

1992年09月発行

文献概要

今月の主題 逆流性食道炎を見直す 主題 Ⅰ.逆流性食道炎の重症度分類

X線所見による逆流性食道炎の重症度診断

著者: 山田明義1 林和彦1 江口礼紀1 井手博子1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.1009 - P.1020

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要旨 逆流性食道炎の重症度をX線像から検討した.1度:粗糙~微細顆粒像を呈するもので,多くは粘膜面の白色肥厚を呈する程度の症例.2度:食道胃接合部に沿って,あるいは縦走する淡いバリウム模様を呈し,発赤,びらんの存在する症例である.3度:広範囲に不整バリウム模様と活動期のびらんが存在する症例.4度:大きな深い陥凹像を呈し,活動期の潰瘍が存在する症例.5度:狭窄像を呈するもので,楔状の長い狭小化像は広範囲のびらんの存在した症例.短いが高度の狭窄像は輪状潰瘍・大潰瘍の存在した終末像と位置づけることができる.現在どの程度の炎症所見が存在するかは狭窄像の有無のみからは判定できない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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