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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻9号

1992年09月発行

文献概要

今月の主題 逆流性食道炎を見直す 主題 Ⅰ.逆流性食道炎の重症度分類

逆流性食道炎の重症度分類―病態生理学的観点から

著者: 町田守也1 関口利和1

所属機関: 1群馬大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1021 - P.1027

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要旨 逆流性食道炎の内視鏡的重症度と病態生理学的重症度との関連性について比較検討した.胃食道逆流現象(GER)は食道内24時間pHモニターにより,その回数と停滞時間を測定した.食道運動機能はinfused catheter法にて,第一次蠕動波高とLESPを測定し,acid clearing testも実施した.Savary & Miller(S & M)分類のstage ⅠからⅢについては病態生理学的重症度とよく合致していたが,ⅣはⅢに比し病態生理学的にはむしろ軽症であった.色調変化型食道炎はS & M分類のⅠに近い病態であったが,両者を比較すると前者はGERの頻度が高く,後者はGERの停滞時間が延長していた.以上の結果をもとに機能面からみた逆流性食道炎の重症度分類を呈示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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