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文献詳細

雑誌文献

胃と腸27巻9号

1992年09月発行

今月の主題 逆流性食道炎を見直す

主題研究

超音波内視鏡からみた逆流性食道炎の壁変化

著者: 佐藤博信1 村山公1 須田清美1 武谷克重1 田中隆1 竹内勝啓2 小橋恵津2

所属機関: 1日本大学医学部第3外科 2日本大学医学部第3内科

ページ範囲:P.1047 - P.1051

文献概要

要旨 逆流性食道炎10例における食道壁の変化を超音波内視鏡(EUS)を用いて観察した.その変化は主として第3層,第4層における層構造の異常所見として捉えられ,これは切除例における粘膜下層,固有筋層の線維化と一致していた.特に高度狭窄例においては,第3層,第4層の肥厚,エコーレベルの均一化として描出され,その内部エコーはhomogenousであった.狭窄のない症例では第3層の一部に限局したエコーレベルの低下と肥厚,粗糙化を認める症例,および全くEUSの所見として捉えられない症例との2種類があり,高度狭窄例を含め逆流性食道炎における超音波内視鏡所見は3段階に分類することが可能であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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