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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻1号

1993年01月発行

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海外文献紹介「副腎のGastric Inhibitory Polypeptide(GIP)に対する異常感受性によって引き起こされる“食事依存性Cushing症候群”」 フリーアクセス

著者: 戸塚康男1

所属機関: 1関東逓信病院代謝内分泌内科

ページ範囲:P.14 - P.14

文献概要

 Food-dependent Cushing's syndrome mediated by aberrant adrenal sensitivity to gastric inhibitory polypeptide: Reznik Y, et al (N Engl J Med 327: 981-986,1992)

 Cushing症候群はコルチゾール過剰によって引き起こされる,中心性肥満,糖尿病,高血圧,骨粗鬆症などを主徴とするものであるが,病因は下垂体腺腫からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)過剰分泌によるCushing病(全体の約7割,両側副腎は過形成)と,副腎腫瘍(片側性)の2群に大別される.しかし,一部にいずれにも分類し難い病因の不明な症例の存在することも知られていた.それらは結節性副腎過形成と総称され,Cushing徴候と両側副腎の腫大(結節を形成)を認めるものの,ACTHは抑制されており,あたかもACTH以外の何らかの“異常刺激物質”が副腎皮質ホルモンの過剰分泌を引き起こしていることが想定されていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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