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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻1号

1993年01月発行

文献概要

今月の主題 胃癌は変わったか―その時代的変遷 主題

集検発見胃癌の時代的変貌

著者: 細川治1 山崎信1 津田昇志1 渡辺国重1 谷川裕1 武田孝之1 海崎泰治1 小西二三男2

所属機関: 1福井県立病院外科 2金沢医科大学病理

ページ範囲:P.17 - P.27

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要旨 集検対象の拡大と高齢化,一次検診と精検に用いる機器・技術の進歩に伴い,集検発見胃癌は過去25年間に変化を来している.当施設で治療を行った集検発見胃癌でみた場合,早期癌比率が一貫して増加しており,最近では72.5%に達した.早期癌肉眼型では混合型が減少し,陥凹型が増加傾向にある.進行癌肉眼型ではBorrmann 2型が増加し,3型,4型が減少している.癌巣が小さく深達度の浅い例が増加し,癌巣が大きく深達度の深い例が減少している.組織型ではpapとtub1が増加し,sigが減少している.陥凹型早期癌の癌巣内潰瘍保有率は最近になって減少してきた.集検発見胃癌の生存率は向上し続けており,近年の5年粗生存率83.7%を得ることができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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