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書評「「標準放射線医学」第4版」
著者: 平木祥夫1
所属機関: 1岡山大学放射線医学
ページ範囲:P.28 - P.28
文献購入ページに移動 このたび,千葉大学・有水昇教授,金沢大学・高島力教授の編集による「標準放射線医学」第4版が出版された.本書は1982年に第1版が出版されて以来,日進月歩の勢いで発展を遂げている放射線医学に後れを取ることなく,読者に最新の知識を得てもらおうと3年ごとに改訂されている.一口に3年ごとと言っても,日常の仕事に忙殺されているであろう編集・執筆の先生方のお立場を考えると,大変な御苦労があると思われる.しかし編集者の意気込みと優秀な執筆陣の熱意によって,本書が常にup-to-dateな放射線医学の教科書として,全国の医学生および研修医諸君から多くの支持を得ていることは,大変に素晴らしいことであり,深く敬意を表したいと思う.
今日の医学教育は,“臨床の場で役立つ”ということに重点が置かれており,今回の医師国家試験ガイドラインの改定にもそのことがかなり反映されている.このために,全国各大学の臨床医学科のカリキュラムも系統講義の時間はむしろ短縮され,small groupによる臨床実習中心の教育が重視されるようになってきている.もちろん,放射線医学もその例外ではない.一方,医師国家試験においては各科の問の壁が取り除かれ,従来の必須科目と選択科目という分け方はなくなり,常に画像診断は重要であり,その占める割合がより大きくなったと思われる.
今日の医学教育は,“臨床の場で役立つ”ということに重点が置かれており,今回の医師国家試験ガイドラインの改定にもそのことがかなり反映されている.このために,全国各大学の臨床医学科のカリキュラムも系統講義の時間はむしろ短縮され,small groupによる臨床実習中心の教育が重視されるようになってきている.もちろん,放射線医学もその例外ではない.一方,医師国家試験においては各科の問の壁が取り除かれ,従来の必須科目と選択科目という分け方はなくなり,常に画像診断は重要であり,その占める割合がより大きくなったと思われる.
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