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今月の主題 胃悪性リンパ腫―診断の変遷 主題
悪性リンパ腫の組織学的分類―その歴史的変遷
著者: 毛利昇1 斎藤生朗1
所属機関: 1杏林大学医学部第2病理
ページ範囲:P.999 - P.1006
文献購入ページに移動要旨 1832年にHodgkinがHodgkin病を記載し,更にSternbergが1926年当時の造血組織の腫瘍を分類してから,現在最も新しく,しかも最も当を得た非Hodgkinリンパ腫の組織学的分類と思われるUpdated Kiel分類に至るまでの,臨床医や病理医に少なからぬ影響を与えた代表的な悪性リンパ腫の分類について述べた.同時にそれぞれの分類の基本的な考え方についても述べた.それらの変遷は主としてリンパ球の形態と機能についての研究の進歩によるものであった.また,最近盛んに取り沙汰されている特殊な節外性リンパ腫,例えばmucosa-associated lymphoid tissue(MALT)リンパ腫の取り扱い方についても筆者の見解を述べた.
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