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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻11号

1993年10月発行

文献概要

今月の主題 大腸癌の深達度診断 主題

大腸癌の深達度診断―X線診断理論補遺と読影上の留意点

著者: 牛尾恭輔1 石川勉1 宮川国久1 中島秀麿1 石堂達也1 中西幸浩2 落合淳志2

所属機関: 1国立がんセンター中央病院放射線診断部 2国立がんセンター研究所病理

ページ範囲:P.1141 - P.1155

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要旨 注腸二重造影像での病変の側面像から深達度診断を行うための必要条件として,①病変の側面像が得られていること,②よく伸展された二重造影像による判定があること,③変形には恒常性がみられること,④病変の存在する解剖学的な“場”を考えること,が挙げられる.しかし,大腸の解剖学的な走行からみて,常に病変の側面像が得られるとは限らない.むしろ斜位像となる場合が多い.そこで,深達度診断では常に病変の存在する“場”と,像を形成する線の解析が必要である.一方,正面像からみた深達度診断も要求される.それには病変の中心陥凹の有無,形や起始部の形態,表面の形状,ひだの集中の有無を考慮することが大切である.そこで今回,病変の側面像と斜位像における変形の線の解析,病変の正面像からみた深達度診断の知見および読影上の留意点について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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