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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻11号

1993年10月発行

今月の主題 大腸癌の深達度診断

主題

直腸癌の深達度診断―超音波・CT・MRI

著者: 斎藤典男1 佐野隆久1 布村正夫1 幸田圭史1 竹内修1 更科広実1 中島伸之1

所属機関: 1千葉大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1191 - P.1198

文献概要

要旨 1981年6月から1992年12月までにEUS,CT,MRIによる術前進行度診断が施行された直腸癌316症例を対象に,各診断法による壁深達度診断能について検討した.EUSは詳細な深達度診断に優れ,m癌72.2%(後期76.5%),sm癌66.7%(後期85.7%),pm癌70.0%(後期85.7%),ss(a1)~s(a2)癌93.5%の正診率を示した.CTの正診率はⅠ群(m~pm)60.0%,Ⅱ群〔ss(a1)~s(a2)〕64.7%,Ⅲ群〔si(ai)〕93.8%であり,MRIはⅠ群65.2%,Ⅱ群94.4%,Ⅲ群88.2%を示した.他臓器浸潤の診断ではMRIが最も優れ,positive predict valueは78.9%と高値であった.各診断法にはそれぞれ長所,短所が存在し,これらの総合所見により直腸癌の治療方針を決定すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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