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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻11号

1993年10月発行

文献概要

今月の主題 大腸癌の深達度診断 主題症例 10mm以下の大腸進行癌

ポリペクトミーされた径10mmの進行大腸癌の1例

著者: 鈴木麻子1 元鍾謦1 石井史1 杉山茂樹1 田中良基1 佐藤秀一1 飯塚文瑛1 長廻紘1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.1243 - P.1245

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要旨 患者は58歳の男性.最大径10mmのⅡa+Ⅱc様の大腸癌を認め,ポリペクトミーを施行したが断端陽性にて追加切除を行った.深達度漿膜下層(以下ss)の高分化型腺癌でn0,ly0,v1であった.切除標本組織上,腺腫の合併を認めない.S0P0H0N0,stage Ⅰ,Dukes A.絶対的治癒切除であった.UFT300mg/日を内服し,外来通院中であるが,術後2年6か月経過した現在再発はない.10mm以下の進行大腸癌はまれで,しかもss以下に達している症例は自験例が本邦で6例目であるので若干の文献的考察を加え,報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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