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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻12号

1993年11月発行

今月の主題 消化管ポリポーシス―最近の知見

主題

Cronkhite-Canada症候群の消化管ポリープの経過―最近10年間の本邦経過観察例の文献的考察を含めて

著者: 今村哲理1 村島義男1 須賀俊博1 八百坂透1 藤永明1 小井戸一光1 宮川宏之1 栃原正博1 東野清1 夏井清人1 佐藤隆啓1 安保智典1 長川達哉1 佐藤利宏2 加藤元嗣3 浅香正博3 宮崎保3 佐藤薫隆4

所属機関: 1札幌厚生病院消化器科 2札幌厚生病院病理 3北海道大学医学部第3内科 4立正佼成病院外科

ページ範囲:P.1295 - P.1303

文献概要

要旨 Cronkhite-Canada症候群の自験例6例と1983~1992年の10年間の本邦文献例53例における消化管ポリープ(CCポリープ)の経過について検討した.CCポリープの大部分は1年前後で縮小したが,消失までに至った例は約1/3であった.消失までの平均月数は胃・大腸ともほぼ等しく30か月であった.本症候群における腺腫合併例の頻度は自験例では6例中4例に認め,文献例では胃腺腫5.7%,大腸腺腫18.9%であった.長期経過例中の残存ポリープにおける腺腫の割合は高いものと推定されたが,CCポリープが年余にわたりみられる例もあり,今後は,ポリープのnatural historyという視点に立った一層の経過観察が必要であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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