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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻12号

1993年11月発行

今月の主題 消化管ポリポーシス―最近の知見

主題症例

巨頭症を伴ったCowden病の1例

著者: 宮川国久1 中嶋秀麿1 石堂達也1 石川勉1 牛尾恭輔1 横田敏弘2 山口肇2 小黒八七郎2 中西幸浩3 落合淳志3

所属機関: 1国立がんセンター中央病院放射線診断部 2国立がんセンター中央病院内科 3国立がんセンター中央病院病理

ページ範囲:P.1345 - P.1352

文献概要

要旨 患者は50歳,男性.Cowden病に特徴的な皮膚病変に加え,消化管ポリポーシスおよび巨頭症を認めた.消化管ポリポーシスは食道,胃,回腸末端,大腸に認め,組織学的には過形成および過誤腫であった.胃ポリポーシスは21年間の経過観察で増大傾向はなかった.大腸ポリポーシスは他部位に比べ,背が低く,起始部もなだらかであった.巨頭症は巨脳症のためであり,大脳腫大に伴う後頭葉の下方偏位がMRI上の特徴と考えられた.また本例ではLhermitte-Duclos症候群の合併はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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