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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻12号

1993年11月発行

文献概要

今月の主題 消化管ポリポーシス―最近の知見 主題症例

家族性若年性大腸ポリポーシスの1例

著者: 山元志麻子1 飯田三雄1 富永雅也1 金本孝樹1 八尾隆史2 黒岩重和3 藤島正敏1

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第2病理 3浜の町病院病理

ページ範囲:P.1373 - P.1377

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要旨 患者は17歳,男性.下血を主訴に近医受診.大腸X線・内視鏡検査で,約30個の数mm~十数mmのポリープを認め,当科に紹介入院となった.ポリープは直腸・S状結腸を主体に多発し,有茎性~亜有茎性で頂部は強く発赤し,表面平滑で分葉傾向に乏しかった.計12個のポリープに対し,内視鏡的ポリペクトミーを施行した.いずれも組織学的に若年性ポリープの所見であった.ほかの消化管には異常を認めず,家族歴では父および弟に大腸若年性ポリープを認め,家族性若年性大腸ポリポーシスと診断した.父,叔父,祖父は直腸癌に罹患.うち前2者では30歳台の若年発症であり,本症の癌化が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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