文献詳細
文献概要
用語の使い方・使われ方
Barrett食道(Barrett esophagus)
著者: 神津照雄1
所属機関: 1千葉大学第2外科
ページ範囲:P.1418 - P.1418
文献購入ページに移動 Barrett食道,Barrett上皮は食道腺癌の発生母地として注目されている病巣である.1950年にBarrettが“Chronic peptic ulcer of the esophagus and esophagitis”を報告してから,3年後AllisonとJohnstoneがBarrett ulcerの言葉を使って以来,“Barrett”の言葉が使用されるようになった.
Barrett食道は本来の食道胃粘膜接合部より3cm以上の長さ,あるいはLESを越えて全周性の食道の円柱上皮化と強調する学派もあるが,病理切除標本で粘膜下層の固有食道腺の存在範囲内にみられる食道腺癌は,本来の食道胃粘膜接合部より1~2cmの距離でもBarrett食道癌と呼ぶ傾向がある.Barrett上皮とは全周性ではなく局所的に食道粘膜の円柱上皮化がみられる場合を指す.
Barrett食道は本来の食道胃粘膜接合部より3cm以上の長さ,あるいはLESを越えて全周性の食道の円柱上皮化と強調する学派もあるが,病理切除標本で粘膜下層の固有食道腺の存在範囲内にみられる食道腺癌は,本来の食道胃粘膜接合部より1~2cmの距離でもBarrett食道癌と呼ぶ傾向がある.Barrett上皮とは全周性ではなく局所的に食道粘膜の円柱上皮化がみられる場合を指す.
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