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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻13号

1993年12月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌の内視鏡的根治切除―適応拡大の可能性と限界を探る 主題 術後経過からみた早期胃癌内視鏡的根治切除の限界と対策

内視鏡的粘膜切除術で不完全切除となった例に対するレーザー照射の効果と評価方法に対する検討

著者: 嶋尾仁1 横山靖2 三重野寛喜1 榊原譲1 小林伸行1 高橋厚1 横山京子1 小泉和三郎2 西元寺克禮2 比企能樹1

所属機関: 1北里大学東病院消化器疾患治療センター外科 2北里大学東病院消化器疾患治療センター内科

ページ範囲:P.1427 - P.1432

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要旨 粘膜切除術の追加治療としてレーザー照射を施行した30例中,評価可能22例のうち遺残率は4.5%(1/22)で,再発率は14.3%(3/21)であった.適応別にみると,遺残率は絶対的適応群0%(0/11),相対的適応群9.1%(1/11),また再発率は絶対群で9.1%(1/ll),相対群で20.0%(2/10)であった.肉眼型別では遺残率は隆起,陥凹ともなく,混合50.0%(2/4)で,再発率は隆起13.3%(2/15),陥凹20.0%(1/5),混合0%(0/1)であった.深達度別では遺残率はmO%,sm20%,再発率はm5.9%,sm50.0%,組織型では遺残率,再発率は分化型5.6%,5.9%,未分化型0%,50.0%であった.今後の長期にわたる詳細な経過観察と,より多数の症例の集積が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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