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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻13号

1993年12月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌の内視鏡的根治切除―適応拡大の可能性と限界を探る 主題

早期胃癌内視鏡的根治切除の適応拡大の将来像―私はこう考える―病理学的立場からみた内視鏡的粘膜切除の適応拡大

著者: 下田忠和1 藤崎順子2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第2病理 2東京慈恵会医科大学内視鏡科

ページ範囲:P.1456 - P.1457

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 近年,早期胃癌に対して内視鏡的粘膜切除,局所的縮小手術,更には腹腔鏡的胃切除と患者のquality of lifeを考慮した,侵襲の少ない治療が盛んに行われるようになってきた.この中で,内視鏡的粘膜切除(EMR)は日常の早期胃癌の治療法の1つとして確立された感がある.その絶対的適応は諸家の報告により,大きさが20mm以内の潰瘍を伴わない粘膜内癌で,組織型が分化型腺癌とされ,現段階では未分化癌と粘膜下浸潤癌はその適応外とされている.内視鏡的粘膜切除が根治的治療となるためにはリンパ節転移がないことが絶対的条件である.したがって,低分化型腺癌あるいは粘膜下浸潤癌でもリンパ節転移がなければその適応となる.そこでその可能性を探るために大きさ20mm以下の早期癌の肉眼型とリンパ節転移の関係を外科的手術された早期胃癌について病理学的に検討してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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