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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻13号

1993年12月発行

今月の主題 早期胃癌の内視鏡的根治切除―適応拡大の可能性と限界を探る

主題症例

リンパ節転移のあるUl(-)m癌の検討

著者: 鈴木茂1 根本行仁1 光永篤1 村田洋子1 長廻紘1 鈴木博孝2 笹川剛2 喜多村陽一2

所属機関: 1東京女子医科大学消化器内視鏡科 2東京女子医科大学消化器外科

ページ範囲:P.1469 - P.1473

文献概要

要旨 これまでの早期胃癌に対する内視鏡的治療の適応の妥当性をみるために,Ul(-)m癌にリンパ節転移がどのくらいみられるか,その特徴は何か,を調べた.Ul(-)m癌リンパ節転移例は6例で,全早期胃癌(1,906例)の031%,m癌の0.6%にあたる.形態は隆起型2例,平坦型(Ⅱb)1例,陥凹型3例,組織型は分化型4例,未分化型2例で,これらに共通と言える特徴はなかった.ただ病巣の長径は全例が2.Ocm以上で,これが唯一の共通の特徴と言える.以上の結果から,現在の早期胃癌に対する内視鏡的治療の適応とされるものに,大きな矛盾はみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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