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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻2号

1993年02月発行

文献概要

今月の主題 内視鏡的食道粘膜切除術 主題

早期食道癌に対する内視鏡的粘膜切除術―EEMR-tube法の実際

著者: 幕内博康12 町村貴郎1 水谷郷一1 島田英雄1 菅野公司1 千野修1 杉原隆1 田島知郎1 三富利夫1 大森泰2 都築俊治2 熊谷義也3

所属機関: 1東海大学医学部外科 2慶応がんセンター 3三越診療所

ページ範囲:P.153 - P.159

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要旨 食道の早期表在癌の増加と共にその治療方針が見直されるようになり,内視鏡的粘膜切除術が行われるようになってきた.その適応は,①ep~mm2の粘膜癌で,②mmの範囲が2cmぐらいまで,③全周性でなく,④病巣数3~4個まで,となる.内視鏡的粘膜切除用のEEMR-tubeを開発し,簡単かつ容易に,大きな粘膜切片(最大5cm)が安全に切除できるようになった.その手技の詳細と注意点につき述べた.粘膜切除を施行した81症例103病巣につき検討し,その成績,合併症などにつき述べた.以前は困難であった食道癌に対する内視鏡的粘膜切除術も,対象症例の発見,適応の決定,十分な大きさの粘膜切片の切除などすべての面で,胃や結腸を凌ぐものとなったと思っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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